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旧授業百景

これくらいは分かるやろ、と言いたいけれど、そうじゃない。vol.2

2020.03.10

上田祐樹先生の「授業百景」vol.2です!
vol.1はこちら


上田祐樹(うえだ・ゆうき)先生
機械システム工学科

―他の先生の授業って見たことはありますか。 着任した頃に見たことはあります。あとは、7、8年前やけども、BASE*は教員同士の授業参観やろうみたいな、そういうこともやってた。それぞれの先生が、どの先生のところに行くっていうのを担当も決めて、ぐるぐる回るようにして、そういう風に授業改善しようっていうのは昔やってて、それで見たことはあった。復活するっていう話はない。―そうだったんですね(゜゜) あと、ユーモアの部分がやっぱり気になるんですけど… えっと、そうそう前回の授業で笑いを取ったのは、笑いを取ったって笑。
 ちょっとうるさい奴がいて、「なんや、おまえらな、なんか用があるのか」という風にして、怒った。そうするとみんな、シンとなってしまうわけよ。

 で、僕の授業アンケートには必ず、怒る先生だって、書いてくるねん、自由記述のところに。で、研究室決めるときとかに、教員と学生が会う機会っちゅうか、どんな研究するんですかみたいな話をする場があって、飲み会みたいなのもやるんだけど、その時に必ず「先生怒ってましたよね。」って言われる笑。それで、うちの研究室人気ないねん、っていう話を怒った後にする。そんなんだから、そうならんといてや、っていうそういう話をして。
 そうやって学生らが委縮したところで、その緊張を解く、そのきっかけにユーモアを使ったといわれれば使った。―ふふふ笑。研究室に来なくなるのはやめて、って感じなんですね。自虐って感じで。 まあ、基本的に僕は人を笑うのは好きじゃないから、オチるのは自分でいいかなと笑。いちいち覚えてはないけどね。
―面白いです笑。

数学と現実がリンクしていると分かる実物があるといいよね。

―微分方程式や熱力学の授業などで、もし理想の授業ができるとしたらこんな風にしたい、っていうのはありますか? 熱力学とかだと、ものを使いたいね。今ってMITとかそういう大学の有名な講義とかってネットで見れたりするけど、そういう所の面白い講義って、装置を作ってこんな動きになるからっていうのを実際に見せて、それを数学で記述するとこんな風になって、とか結構あるんです。
 例えば、微分方程式なら、バネの振動を見せて、縦にびよよよよーんってなってるのを、横方向に時間軸を動かしていくような装置。バネの先に玉をつけて、インクが出るようにして、ロール紙が一定の速さでガーっと横に動いていく、そうするとびよよよよよーんてなったバネと玉が、どういうふうに振動したかっていう軌跡が見えてきたりして、それを数学的に記述すると…みたいなのをやってる動画を見たことはあって。

 現実社会と数学がうまくリンクしているってことはやっぱりね、映像とかじゃ伝わらないんだよな。だから、スポットな講義とかある時は、そういうセットを持って行ってやったりはしていた。そうするとウケるよ笑。
―ウケますか笑。 あと僕の採用面接の時も、自分の研究を説明するためのハンディなデモ装置を持ってきて見せたんだけど、未だに面接官だった先生に「あれ印象的だったよ」って言われる。やっぱり、自分の伝えたいことをその場で見せるっていうのが授業にも通じるんじゃないかなと思う。

先生自身のマンネリ防止と勉強し直しも兼ねて

 自分が教えてもらってた人にアドバイスでもらったんだけども、同じ講義でも教科書を変えるといいよ、と。なんでかっていうと自分が勉強しなおすから。でまあ5,6年やれば教科書変えないとマンネリ化して、自分ももちろんなんだけど、学生も面白くないなっていう。なので教科書は一回変わったんやね、ほら12年だから。で今ちょうど12年経ってまたリズムとして担当する授業が変わってくるので、そういう意味で飽きたらちょっと教科書を変えるっていう。講義ノート作り直さなあかんのね。
―やっぱり講義ノートは作ってるんですね。 もちろんもちろん。
―写真撮っても大丈夫ですか? いいすよ笑。アンケートのここ見て、【板書の文字見づらい】って書いてある、僕字汚いねん。それ書いてあるの(ホワイトボードを指して)読めへん。
―いぞんしない、ってひらがなで書いてありますね笑 数学とかやと、別に文字描かへん、漢字もいいんだけど、ひらがなの方が、まあるいのがよく書けないんだよね。
―そうなんですか笑。 ほんとにひらがなが書けなくなることもある。
―疲れてるとかじゃないんですか? じゃなくて。たぶん文字の認識が上手くできないんだと思う。ノートを見せる事はいいけれど、文字は汚いっていうことで。


上田先生の「授業百景」vol.2はここまで!
続いては、現在に至るまでの経緯について詳しく教えていただきました。
「先生大図鑑」はこちら

* BASE…東京農工大学大学院 生物システム応用学府(Graduate School of Bio-Applications and Systems Engineering)。 BASEのHPはこちら

※ 授業の形式等はインタビュー当時やアンケートの回答時と変わっている場合があります。何卒ご了承ください。