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旧授業百景

自分がテスト勉強するならこんな感じ vol.1

2020.09.14

第20回は中野幸司先生の特集です!

中野先生の授業について、学生からは以下のような部分が授業の魅力として挙げられていました。

【有機化学Ⅲ】
〇穴埋めスライドなので要点が分かりやすい。
〇暗記ではなく理屈で理解しやすい。

そんな中野先生の授業づくりについて教えていただきました!


(コーノ以下―)本日はどうぞよろしくお願いいたします。(中野先生以下スペース)よろしくお願いします。

中野幸司(なかの・こうじ)先生
応用化学科

(インタビューの前に趣旨説明など…)

―先生って関西の方ですか? そうです。イントネーションは直らないので。直す気もないけど笑。でも、授業の分かりやすさって資料とかだけじゃなくて、喋り方もあると思う。僕は授業でもこういう口調で、漫才とまでは言わへんけど、硬くはない。ただ、関西弁そのままで喋ると学生のみんなも分かんないから、一応標準語っぽい感じでは喋るかな笑。聞いてて分かりやすいようにというか、話しかけるようにというか。このまんまです。―このまんまですか笑。 うん。

こんだけです。

 授業ではPowerPointで作った資料をプロジェクターで映して説明するんやけど,各スライドは穴埋め形式になってる。

 例えば、このスライドなら赤くハイライトしてる所が抜けていて、事前にその資料をMoodleに掲示しておく。授業当日は順次スライドに出てくるから適宜埋めていってね、っていうスタイル。全部書いてある資料を渡すと学生は多分寝る笑。―そうですね笑。 僕は有機化学を教えてるけど、見てるだけじゃなくて書かないと覚えられないと思うので、ある程度は手で書いてもらう。ただ全部板書してると時間が絶対足りない。それに僕も書くこと間違えたり、書き忘れたりすることもあるだろうし。例えば、物理とか数学だと数式書いたりすると思うけど、板書でマイナス忘れるとかさ、そういう可能性もあるやん?で、学生が「これ違います」って指摘するとかさ。
―笑。 スライドでも間違ってる時もあるけど、毎年更新していって完成させていく笑。もちろん初めにちゃんと作ってるつもりだけど、一部間違ってたりするので、それは更新して。こうして一度作っておくと毎年ムラなく説明できる。
―いいですね笑。

アニメーションの変化
アニメーションを経たスライド画面

 でまあ、こんな感じです。(スライド表示中)

―わー(゜゜) ちゃんと段階を追ってアニメーションが…すごい手が込んでますね。 そうね。ちゃんと自分の話す順番通りに出していって。有機化学だったら、この構造式と電子の動きを表す矢印がちゃんと順番に出るようにとか。赤いハイライトのない所は元から印刷されいて、大事だなって僕が思ってることは空欄にして学生に自分で書いてもらうようにする。もうホントこれだけ。
―ほんとですか笑。 (うなずく)―いやいや笑! 笑。ホント、僕がやってるのはこれだけなんです。


中野先生の「授業百景」vol.1はここまで!
中野先生の『これだけ』のその先は…??vol.2はこちら

※ 授業の形式等はインタビュー当時やアンケートの回答時と変わっている場合があります。何卒ご了承ください。