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旧先生大図鑑

田中剛先生

~漫才師に刺激されたプロ意識~

2020.07.08

田中剛先生の、今に至るまでの経緯を聴かせていただきました! 

田中剛(たなか・つよし)先生
生命工学科

―続いて、田中先生の経緯についてお聞きしていきたいと思うのですが、農工大の先生となるまでの経緯を教えていただけますか。 農工大のドクターもここのラボで、ドクター取った後は2年間ぐらいイギリスに研究員ポスドクとして行きました。
―イギリスのポストはどうやって見つけたんですか? その時は、ボスの紹介で知り合いの先生がポスドク募集しているから応募しないかって言われて。それ以前にハワイでその先生と一緒に1か月半くらい研究したことがあったので、応募しました。その後は、農工大に助教として戻って。それから、もう25年位かな?? ここにずっといます笑。

さきがけ!バイオベンチャー

 えっと、ベンチャー・ビジネス・ラボラトリーっていうのがあるの知ってます? 僕、M2だったかD1の頃に一回起業しているんですよ。
―そうなんですか?!(゜゜) …どうでしたか? 大変でした笑。今とやっぱり状況が違って。当時のボスと話して一緒にやろうよっていう話をして起業した。で、どうだったか笑。色々ありすぎて大変だった笑。
 今もある意味ベンチャーブームかもしれないけど、当時はバイオベンチャーブームの先駆けで、大学発のバイオベンチャーって国内初だったんですね。だから、雑誌や新聞社の人が来たりしたけど、でも別に儲かってるからではなくて、まだ大学生だったから笑。で、学内に会社を作らせてもらった。ドクターコースでやってたんで、大変だったなあ。でももちろん、いい経験にはなって。
 そういうの興味ないの、ベンチャーとか?
―いやー、自分の勝手なイメージだと、大手とか中堅企業でノウハウ積んでから、その後起業するのが手堅いのかなと…。 はっはっは笑。それが普通の考えだと思うんだよね。でも当時は何も深く考えてなかったから、会社起こしてみようと。何にも考えてなかった笑。

先生も、学生の頃受けていた授業の先生に影響されるよね

 僕からも聞きたいんだけど、パワポだけでやっている先生はどうでした?板書の先生が多いですか?
―半々ぐらいですね。個人的な感想ですけど、学生からするといろんなやり方がある方がいいと思っています。書いて覚えたいから板書が好きな学生も、板書の文字がきれいに見えない先生ならプリントだと分かるのになとか、喋るのが苦手だからプリントに情報を詰めている先生というもいらっしゃいました。あとは、インタビューの中で「授業のやり方に正解はない」と仰ってる先生も。 人それぞれあるもんね。喋るのが苦手だからプリントつくろうっていうのは、 その先生偉いなと思う。
 多くの先生は、たぶん、自分の受けた授業で面白かった先生の影響を受けているとは思うんですよね。僕が学生の頃って、全学生教養教育っていうのがあって、農工大生は全員が農学部で授業を受けていたんです。30年近く前の話だけど笑。 先生の名前忘れたし、退官されていると思うんですけど、 その時の農学部の生物学の先生の授業がめちゃくちゃ面白かったのが、すごい印象的でしたね。すごくマニアックな魚類の進化の話で、正直そんな話、たぶん一生役立たなそうじゃない?笑。
―いやいや笑。 でも、先生が熱くなってる(両手ガッツでジェスチャー)し、ものすごい専門的だけど分かりやすく言っていて、役立つか役立たないかで言うと、たぶんこの知識将来役立つかわからないだろうなと思いつつも、学問って面白いなっていうのは凄くその時に思いました。
 でも、それも学生にもよると思う。僕とかはすごいハマったの、「めちゃくちゃ面白いな!あの先生は!」って。その時の影響は受けているかもしれないです。たぶん、「授業のやり方には正解がない」って言った先生がいたけど、例えば、ある先生がこの授業のやり方が良いって言っているのも、 自己満足じゃないけれど、自分の好みだろうなと思うんですよね。
―なるほど。ありますね、きっと。

中川家、彼らはプロだった…

 その授業づくりの話で続けて言うと…笑。
 1年ぐらい前かな、僕の住んでいる近くに吉本の芸人さんたちが漫才しに来たのね。せっかくの機会なんで子供を連れて見に行って、それは面白かったんだけど、トリが中川家だった。 あの、こんなしょうもない話していいのかな笑。
―聴きたいです笑!中川家、分かります!中川家好きです。 僕も中川家は好きなんだけど、えらいなと思ったことがあって。中川家は今となっては大御所でしょ、ベテランで。その時はジャルジャルとか若手もいたし、その最後の大トリで出てきて、めちゃくちゃ笑かしていったんだけれど。

 そのイントロで、ちょっとローカルな話題を入れてきたんだけれど、それが間違いなく、別日なのかどこかのタイミングで来て、絶対この辺を探索しているなっていうのが分かった。その小話が、地元市民にしか分からないような、「あそこのあの角にこんなのあるでしょ」「あそこ全然行列引かへんやん」みたいな話で、彼らは別にこの辺に住んでいるわけではないので、たぶん探索してネタ探しかなにかやってるっていうのが分かった時に、えらいなと。
 いや、中川家は僕より少し年上ぐらいだけど笑。あんな大御所になって、ちょっと小さいコミュニティに行っても、より笑いを取るために、 ほんとのネタに入る前のたった1、2分で観客の心をぐっと掴むために、 わざわざ探索してネタ探しをして小話を入れて、努力している。その時、自分の授業を振り返って…そっか自分は学生のために…って考えた。なんか授業も漫才のネタ作りに近いというか。
 あんな大御所でも、たぶんあそこの駅に一回行って何回か試しているな、みたいなネタを見た時に、さらにファンになって、自分の授業にもう少し努力が足りないかな、と思ったりした笑。
―すごいですね(゜゜)笑。視点が違いますね。 そう笑? その時に、感動した。中川家えらいな、やっぱり努力をちゃんとしている人なんだって。自分も努力がまだまだだと思っちゃった…。
―いやいや!…ネタ作りですね。 ふっふっふ笑。いやいや、はずかし笑。確かに、なんか常にこう、漫才と被らしちゃうのは多少ある、90分ネタ。
ーなるほどです笑。


田中剛先生の「先生大図鑑」はここまで!
田中先生からの幅広いお話から、ちょっぴり大人な番外編もあります。